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高い棒ほど人数が多い?ヒストグラムの幅と面積を読む
編集:ひと息遊戯・ひと息学び 運営 · 公開日: · 編集方針
グラフの高い棒を見ると、「こちらの方が人数が多い」と考えたくなります。けれども、数値を区間に分けたヒストグラムでは、棒の横幅にも意味があります。幅の違う棒を高さだけで比べると、同じ人数を違う人数だと読んでしまうことがあります。
前提記事「平均値・中央値・範囲」では、データを代表値や広がりで要約しました。ここでは、どの区間にいくつ入るかという分布へ目を移します。必要なのは不等号の読み方と、長方形の面積=横幅×高さ。3つの例題を、区間の意味、境界、面積の順にたどりましょう。
棒の下にあるのは、分類名ではなく数値の区間
最初の例題は、ヒストグラムが何を表すかを尋ねます。数値を「10以上20未満」のような区間に分け、それぞれに入るデータの個数を数えます。この区間を階級、個数を度数と呼びます。横方向には数量の範囲が並び、どの辺りにデータが集まるかを見ます。
選択肢のうち、分類名ごとの数量の比較は、カテゴリを分ける棒グラフの考え方です。時間順の変化や、二つの数量の組を点で示す関係も、今回の目的とは違います。棒があるという見た目だけで選ばず、「数値の区間ごとの度数」を探すと答えを絞れます。
10は入るが20は入らない――境界を一度だけ数える
2つ目の例題の「10以上20未満」は、10≦x<20です。10は入り、20は入りません。ほかの選択肢の9.9は下限より小さく、21は上限を超えています。この条件に合うのは10だけです。
同じ決め方で「0以上10未満」「10以上20未満」「20以上30未満」と並べると、境界の10や20が二つの区間へ重複して入りません。[10,20)という書き方も、左の10を含み、右の20を含まない区間を表します。境界の含め方は表示された条件を読み、いつでも同じと決めつけないようにします。
同じ度数でも、幅が2倍なら高さは半分
3つ目の例題には「面積が度数に比例する」という条件があります。区間[0,10)と[10,30)は、どちらも度数10ですが、幅はそれぞれ10と20です。同じ度数なら同じ面積になるので、後の棒は幅が2倍の分、高さを半分にします。高さの比は前:後=2:1です。
縦軸を「度数÷区間の幅」として描くと、高さは10÷10=1と10÷20=0.5です。この高さを度数密度と呼びます。面積を戻すと10×1=10、20×0.5=10で、同じ度数になります。縦軸の目盛りを同じ倍率で変えても、高さの比2:1は変わりません。
1:1では、幅の広い後の棒の面積が2倍になってしまいます。1:2は必要な高さの大小が逆、4:1は高さの差を大きくしすぎます。なお、すべての区間幅が等しければ、高さと面積の大小は一致します。「高さで比べてよいか」は、幅と縦軸の意味を確認してから判断しましょう。
幅・高さ・面積を、同じ例題で確かめる
紙に3つ目の例題の区間を書き、その下に「幅10、度数10、高さ1」「幅20、度数10、高さ0.5」と添えてみましょう。どちらも幅×高さが10になることを確かめてから、後の棒を同じ高さにしたら何が変わるか考えます。変わるのは面積であり、もとの度数10を保てなくなるのが問題です。
練習ボタンでは、中学校・高校の標準問題から「確率・統計」を選びます。この3問以外の該当問題も含まれます。例題を見直すときは、答えだけでなく「区間」「境界」「面積」のどれが判断の根拠だったかを一言添えましょう。
次は、グラフの軸や確率の数え方へ
関連記事「グラフと座標」では、軸の意味を確認する習慣を、傾きや切片へ広げられます。「確率のキホン」へ進むときは、今度は何を一つの結果として数えるかを確かめましょう。度数を読むことと、結果が同じ確率で起きると判断することは、それぞれ別の確認が必要です。
TRY & READ
まずは例題で確かめる
選択肢を比べてから「答えと解説を読む」を開いてください。ここで読んだ例題は、テストの解答や成績として保存されません。
例題 1 · 確率・統計
ヒストグラムが主に表すのは?
- 分類名ごとにまとめた数量の比較
- 二つの数量の組を点で表した関係
- 数量を階級に分けた度数の分布
- 時間順に並べた数量の変化
答えと解説を読む
正解:数量を階級に分けた度数の分布
階級は「10以上20未満」のような数値の区間、度数はその区間に入るデータの個数です。分類名ごとの棒グラフとは区別します。連続量などを区間に分けて分布を示す。
考え方・補足を読む
棒の隣接に区間の意味がある。 時間順の変化を見る表示や、二つの数量を組にした散布図とも異なります。
例題 2 · 確率・統計
階級「10以上20未満」に入る値は?
- 9.9
- 21
- 10
- 20
答えと解説を読む
正解:10
「以上」は境界を含み、「未満」は境界を含まない。
例題 3 · 確率・統計
面積が度数に比例するヒストグラム。階級[0,10)と[10,30)の度数がともに10。棒の高さの比(前:後)は?
- 1:2
- 4:1
- 2:1
- 1:1
答えと解説を読む
正解:2:1
このヒストグラムでは面積が度数を表すので、高さは度数を階級の幅で割ります。前の高さは10/10=1、後は10/20=1/2で、高さの比は2:1です。後の階級は幅が二倍なので、同じ度数を表す面積にするには高さを半分にします。
考え方・補足を読む
度数が同じだから高さも同じとは限りません。
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