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数学 · 複素数と共役

i²が−1ならどう計算する?複素数の積・共役・割り算をつなごう

編集:ひと息遊戯・ひと息学び 運営 · 公開日: · 編集方針

文字式の展開ならできるのに、iが出てくると急に別の計算に見える。そんなときは、まず「i²=−1」という一つの約束を置き、いつもの分配法則で項を追ってみましょう。

この記事では、前提の文字式の記事で扱った文字や等式の考え方を使い、ここで分配法則による展開を確かめます。複素数の積、共役、逆数の3問を順に解き、共役が割り算に役立つ理由までつなぎます。新しい記号の意味は、その場で確認します。

積:四つの項を出してからi²を置き換える

複素数はa+biという形で書き、aとbは実数、i²=−1とします。aが実部、bが虚部です。虚部というときは、iを含む項全体ではなく、iの係数を指します。

1問目は(1+2i)(3−i)です。展開すると3−i+6i−2i²。ここで−2i²=+2になるので、実数の項は3+2=5、iの項は−i+6i=5iとなり、答えは5+5iです。−2i²を−2のままにすると、実部を誤ります。

共役:実部を残し、虚部の符号を変える

a+biの共役はa−biです。2問目の3−4iでは、実部が3、虚部が−4なので、共役は3+4i。元の数を丸ごと−1倍した−3+4iとは違います。

共役を取ったあと、もう一度共役を取ると元の数に戻ります。「実部はそのままか」「虚部の符号だけ変えたか」の二点で確かめましょう。座標や成分の順番を入れ替える操作でもありません。

割り算:共役を掛けると分母で何が消える?

3問目は1/(1+i)です。分子と分母の両方に、分母の共役1−iを掛けます。分母は(1+i)(1−i)=1−i²=2なので、答えは(1−i)/2。分子だけに掛けると、元の分数と値が変わってしまいます。

一般に(a+bi)(a−bi)=a²+b²です。展開したときの−abiと+abiが打ち消し合い、残った−b²i²が+b²になります。a+biが0でなければa²+b²は正なので、この方法で分母を0でない実数にできます。

最後は逆数の確認です。(1+i)×(1−i)/2=1となります。選択肢の1−iでは積が2になるため、分母の2を落としてはいけません。

練習:共役と逆数を区別して説明する

まず3問を、展開、共役、分母を実数にする操作の順に説明し直しましょう。追加の手計算では(2+i)(2−i)=5を確かめ、その結果から1/(2+i)=(2−i)/5を作れます。共役2−iと逆数(2−i)/5は別の値です。

練習ボタンでは「数と計算」の高校・標準問題を選びます。複素数以外の該当問題も含まれます。文字式の扱いは前提記事へ、累乗や逆の問いを整理したいときは関連記事の指数・対数へ進めます。

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まずは例題で確かめる

選択肢を比べてから「答えと解説を読む」を開いてください。ここで読んだ例題は、テストの解答や成績として保存されません。

例題 2 · 数と計算

z=3−4iの複素共役は?

  1. 4−3i
  2. 3+4i
  3. −3+4i
  4. −3−4i
答えと解説を読む

正解:3+4i

3−4iでは実部は3、虚部は−4です。虚部はi自体でなく、その係数を指します。実部を保ち、虚部の符号だけを変える。

考え方・補足を読む

共役は3+4iです。

この例題の出典

例題 3 · 数と計算

1/(1+i)は?

  1. (1+i)/2
  2. −i
  3. (1−i)/2
  4. 1−i
答えと解説を読む

正解:(1−i)/2

分子と分母に共役1−iを掛けると、1/(1+i)=(1−i)/[(1+i)(1−i)]です。分母は1−i²=2なので、(1−i)/2になります。分子だけに1−iを掛けると値が変わります。

考え方・補足を読む

最後に(1+i)×(1−i)/2=1と確かめれば、元の数の逆数になっています。

この例題の出典

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